白滝発電所へようこそWelcome to Shirataki Hydropower Station

 北海道遠軽町にある町営白滝発電所は、1951年(昭和26年)に当時白滝村と白滝村農業協同組合が村内の無燈火の一掃と動力源確保のため建設した発電所で、昭和27年9月の竣工後は村の発展に大きく寄与しました。
 これまでに、機器取替、自動化工事や補修・改修工事を実施しながら、北海道電力㈱へ売電し運営を継続し、現在、遠軽町(平成17 年白滝村が合併)が事業主体となっています。
 しかしながら、2011年(平成23年)9月の台風で発生した洪水により水車、発電機、制御装置などが浸水し、運転停止を余儀なくされました。遠軽町は発電事業の運転再開を検討しましたが、費用・FIT 認定・事業リスク等を考慮すると発電再開が困難な状況でした。このため、遠軽町は地域の要望である「発電所の再開」を最優先課題とし、方法を模索していました。

 当社は、遠軽町との協議の結果、発電事業を継続することで合意し、2014年9月、譲渡契約を締結し既設設備を譲渡して頂きました。その後許認可手続き、土木工事の詳細設計などを行い、2015年4月に工事着工しました。
 浸水した水車、発電機、制御装置等は全て撤去し、新たな設備に更新すると共に、今後安定した発電を継続するために土木設備の補強・更新を行いました。水車発電機をこれまでの横軸フランシス機から流況の変化や負荷変動にも柔軟に対応できる両可動翼プロペラ機へ変更しました。また、洪水による被害を防ぐために発電所の河川側に防水壁を設置しました。更に運転の安全性・利便性を高めるために自動制水ゲートの設置を行いました。
 最大出力は220kW から270kW に増出力し、2016年7月2日に営業運転開始しました。発電した電気は全量をFIT により売電し、収益の一部は地域貢献として遠軽町に役立てていただきます。

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